2011/02/22

リサ・ライオンとロバート・メイプルソープ

駅で見かけたエディテット・ブラック・コム デ ギャルソン
2011年春夏の広告ヴィジュアル。

黒いベールの下の表情は、
凛として、真っ直ぐに何かを見つめ、静かに腕の筋肉を誇示する。
内に秘めた力をさりげなく表現した1枚。
モデル=リサ・ライオンと撮影=ロバート・メイプルソープ、1982年の作品。
大胆に自身の肉体をさらけ出した写真が多い中、この作品は寡黙。
肉体は静物のように存在している。

古く感じるものも多い、昔の作品たち。
その中でも、変わらずに斬新で存在し続ける作品。
この1枚を発見し、今新たに提示してくれたコム デ ギャルソン。
やはり新鮮で強い。


2011/02/10

Black is Black,Black is Black,Black is・・・

211日、渋谷パルコ パート1にあるブラック・コム デ ギャルソンが
エディテット・ブラック・コム デ ギャルソンに。

テンポラリーショップのブラック・コム デ ギャルソンから
ブランドとしてのブラック・コム デ ギャルソン、
そして黒を集め編集されたショップへ。
「黒」の新しい提案を見せてくれるコム デ ギャルソン。

コム デ ギャルソンの精神が凝縮された服を選ぶ喜び。
自由に色を選ぶ楽しさ。
ささやかなことだけれども、
色彩の持つ力はこころに作用する。

黒・黒・黒・・・。
漆黒の闇から抜け出たようなリリスのコレクションを今でも思い出す。
コム デ ギャルソンの「黒」は、どこまでも続く。



コム デ ギャルソンと井上有一

写真にあるのは、
コム デ ギャルソンがスピード社とコラボレーションしたウエア。
デザインモチーフは、井上有一による書「心」。
真っ直ぐに力強く伸びた「心」は、エネルギーとスピード。
アスリートの日々の努力と精神性を表現するものとして最良なデザイン。
北京オリンピックにおいて
競泳アメリカチームの公式スイムウエアになったのも必然です。

そして、もう一つは作品集「貧・井上有一」。
井上有一は、戦後「反伝統」を謳い活動した前衛書道家。
特に「貧」の文字でも有名です。
一般的に「貧」とは、「まずしい」という意味ですが、
本来は、「質素自然に暮らすこと」という意味。
井上有一の「貧」は、強く踊り、元気に跳ね、叫ぶかのような、
さまざまな文字で書き表されている。
機会があれば手にとり観て欲しい、作品集「貧・井上有一」。


以前、川久保 玲による
「コム デ ギャルソンの服は、ナチュラル」という言葉があった。
「ナチュラル」とは?
現在、ナチュラルというと「温もりがあり柔らかなもの」、このようなイメージ。
「ナチュラル」とは、「質素自然に暮らすこと」とは、
ありのままの強さ、そこに在る強さ、意志。
それは、重厚・硬質という物質的なものではない「強さ」のことだろう。


2011/02/05

COMME des GARÇONS at MARUNOUCHI

2月5日、丸の内にオープンするコム デ ギャルソンのショップ。
ドット・ホワイト・クリーン・クリア・サイレント・カーブ・
アート・ミュージアム・マーケット・・・ファーストコンタクトの言葉たち。
行動半径が広がり、言葉が広がり、こころも広がる。
再び訪れた時には、どんな言葉をイメージできるのか。