2012/04/12

クリアなカオスへ Comme des Garçons AOYAMA


丸の内店・ドーバーストリートマーケット銀座と、
次々に新しいショップを展開してきたコム デ ギャルソン。
そして、いよいよ青山店のリニューアルオープン。


2012年4月7日、シンボルだったブルーのドットが消えて、
透明なサファードに変化したコムデギャルソン青山店。
イメージした言葉は「クリアなカオス」


内部が見えるのはエントランスの一部、他の部分は白い壁が立ちはだかり見えない。
ドアを開けて中に入ると内装の仕上げ直後の少しケミカルな匂いが漂う。
コム デ ギャルソンの香水のイメージが頭をよぎる。


オーバル型の什器に並ぶオリジナル商品や新作の数々。
Rene Burriの写真がプリントされたオブジェ。
店内の中心部には、ファクトリーをイメージさせる木の什器。
周辺には違う表情を持った、各ブランドのコーナー。


丸の内店やドーバーストリートマーケット銀座のイメージを引き寄せつつ、
またひと味違う新しい空間に生まれ変わっている。
店内はどのようになっているのか?どんな商品があるのか?
ますます興味がそそられるショップ作りになっている。
青山店がオープンした当初から変わらないのはコム デ ギャルソンの理念。
その瞬間、その時代の先から、私達の興味を引き寄せている。


あのドアを開けて出会うものは何か?
服・香・こころ、そして自分自身。
新しい何かを探しに。クリアなカオスへ。


2012/01/19

草間彌生と川久保玲の言葉

「芸術も含めて、仕事にはまず初めに
「全人格を注ぐ覚悟」が必要だと思います。
技術も考え方も、自分が今持っている力は使い切り、
また次を引き出していくことでしか成長はありません。」

これは、「芸術は、命がけ。」草間彌生が語る仕事というタイトルで、
朝日新聞の求人情報欄に連載された草間彌生の言葉。
はっとして我に返った言葉。
当たり前の言葉なのだが、
この当たり前のことが、どこまで出来ているのだろう?
このようなエネルギーで仕事をしているのだろうか?
命がけで生きているのだろうか?

「新しいことイコール自由、自由イコール前に進むこと。
一歩前に進めば、物事はかなり解決できるものですよ」

これは、朝日新聞インタビュー2012「ファッションで前に進む」の中の
川久保玲の言葉。

いつの間にか、ひとつの事に囚われすぎていないか?
執着心を持ち続けていないか?
自由だと思い続けていたら、その自由に囚われていないか?
本当に自由な精神であるならば、自由という言葉はないはずでは?

ルールを越えて自由になり、また新たにルールができ、また越える。
越えるとは前進すること。前進とは命がけで取り組むこと。

草間彌生と川久保玲。
人生の不条理を反骨精神として格闘する二人。
この言葉を実践することが、新しい時代を生み出す力になる。


↓朝日新聞インタビュー2012「ファッションで前に進む」
http://www.asahi.com/fashion/beauty/TKY201201180360.html

↓草間彌生が語る仕事の連載は以下のURLで読むことができます。